パソコンの引っ越し───労力は少なく、確実に、セキュリティは高く!


1 パソコンの引っ越しとは

 パソコンが古くなったので買い換えた、職場を異動してパソコンが変わった、マシンはまだ使えるけどOSを入れ替えたい等々、パソコンを使い続ける限りその“引っ越し”は必ず発生します。そして、こうした場合には、次のようなファイルを全て自分で“引っ越し”しなければなりません。
───インストールしたアプリケーションソフト、自分で作成した文書や画像等のデータ、辞書登録した単語、 メールソフトの設定と送受信データや振り分け設定、インターネットエクスプローラのお気に入り、ワードや エクセルなどのアプリケーションソストの設定、ネットワーク設定、デスクトップアイコンと画面設定等々。

 ところが、これらの作業は気の遠くなるような膨大な時間と細心の注意を必要とするために、その面倒くささや大変さから、 ついつい、新しいパソコンや新しいOSを入れたパソコンにおいて、一から設定をやり直すという方法を選択してしまう場合も 決して少なくないでしょう。
せいぜいデータバックアップをCD-Rや外付けハードディスクに行っておくのが関の山、というケースが多いのではないでしょ うか?しかし、歳月を重ねて構築してきた、世界に一つしかない知的財産を、みすみすドブに捨てることは余りにもったいない、そして情けない話です。
  そこで、何とか最小限の労力で別のパソコンに自分の利用環境やデータを移転し、しかも元のパソコンのデータ等を別の人に盗み見られることなく安全に削除する方法をまとめてみたいと思います。

2 パソコン引っ越し時に旧パソコンで行うべきこと

  (1) AのパソコンからBのパソコンに乗り換える場合で、Aのパソコンは廃棄する場合
この場合の最前の方法は、ハードディスクを取りだして引き続き外付けの記憶装置として利用するか、それを行わずパソコンと一緒にハードディスクも廃棄するのであれば、Aのパソコンのデータを完全に削除する必要があります。普通の方法で削除しただけでは、ゴミ箱に入れようが入れまいが、データを復元するソフト(例えばその名も「復元」というソフト)を使えば、簡単にデータを復活させられてしまう可能性があります。従って、パソコン本体からハードディスクを取りだし、金槌などで物理的に破壊し、もはやハードディスクと呼べない金属の塊片にしてから廃棄するのが最善です。
 とはいえ破壊するのは忍びない、愛着があって殺せない!、そんな無茶なことをどうして指導するのぉ〜?、それに近い将来再利用するかもしれない───などと思って破壊に踏み切れない場合には、次善の策として(あるいは最善の策として)残されているデータを読み取れないようにするべく、ある方法で対処すべきです。それは、データの完全削除を行うことであり、その方法については、こちらをクリックしてご覧ください。(※Javascript有効になっていないとクリックしても説明は表示されません。説明は別窓で表示されます。)

  (2) AのパソコンからBのパソコンに乗り換える場合で、Aのパソコンを別の人が利用する場合

この場合には、Aのパソコンを利用する別の人が、あなたが作ったデータ、あなたが送受信したメール、 あなたが使っていたお気に入り、登録単語、cookieやCacheと呼ばれるインターネット利用履歴データ、 あなたが過去20日間までにアクセスしたHomepageアドレス履歴等々を簡単に見ることが出来てしまいます。 メールソストからアカウント情報(メールアドレス、パスワード等)を吸い出すことも、そのためのソフト (Asterisk Logger Protected Storage PassView:共にフリーソフト)さえあれば簡単に出来てしまいます。何らかの対策を 施さないと、データ漏洩はもとよりプライバシーデータ(Homepageの履歴からどのようなことに興味があった のか分かるし、登録単語からも関心のある領域が推測出来ます。)も筒抜けになるおそれがあるわけです。 従って、今まで使っていたパソコンを他の人に利用させる場合には、 作成したデータはもとより、メールソフトの設定と送受信したメールデータ、インターネットエクスプローラのお 気に入りや履歴、登録単語、等々も削除してから、別の人にパソコンを引き渡す必要があります。その方法に ついては別途こちら(※未作成)で詳述します。
  (3) AのパソコンのOSを別のものに入れ替える場合
OSの入れ替え方法は、新しいOSを既存OSに上書きインストールする方法もありますが、往々にしてレジストリイ に沢山のゴミデータが残ってしまったり、ドライバソフトが競合してしまったり、様々な支障が出てくる場合があり、 お勧め出来る方法ではありません。やはり、既存のOSを削除して新規に新しいOSをインストールする方が無難です。 ということは結局、OSの入れ替えの場合にも、一端これまでの設定やデータを吸い出しておいて、OSインストール後 にアプリケーションや設定やデータを元に戻す=入れ直す、と言う作業をおこなうことになりますので、以下に述べる パソコンの引っ越し作業と実質的に変わりません。

3  パソコンの引っ越し

さて、古いパソコンの処理と併せて、本題である「古いパソコンから新しいパソコンへのデータの引っ越し作業」 を行うことになります。まず、新しいパソコンにおいてアプリケーションは全てインストールし直すことになります。 これは避けて通れません。次に、古いパソコンからの設定やデータの取り出しです。ここがかなり大変でかつ不可欠 な作業となりますが、新規に設定することよりも遙かに楽になりますから、ガンバッテ挑戦してみてください。まず、 引っ越しするデータ、あるいは引っ越しのために必要な古いパソコンのデータをまとめると以下の通りです。
では、次に以上の各の作業について頁を改めて詳述します。



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