Adobe Reader(&  Acrobat) SpeedUp Manual

■目次(クリックすれば該当箇所にジャンプします)■
このソフトの概要    ・ダウンロード    ・インストール    ・起動高速化の仕組み
ar-speedupによる高速化設定    ・AdobeReader プラグイン一覧

トップに戻る■ このソフトの概要

 ここをクリックして、"窓の杜"サイトの当該ソフト紹介記事をご覧ください。

トップに戻る■ ダウンロード

DLサイト図  ここをクリックするとダウンロードサイトが開きます。
 開いたら左図の赤線で囲まれた箇所をクリックしてダウンロードを指示します。
 すると、WindowsXPで既にSP2適用済みの場合には、下図のようなダイアログメッセージが出ますので、必ず  保存(S)ボタンをクリックしてください。
 その後に自分の好きなフォルダを選択してダウンロードします。



 右図のようなダイアログボックスはXPにSP2を適用した場合に表示されますが、SP1のXPやWindows98、Me の場合でも同じような小窓が表示されます。

トップに戻る■ インストール

  • ダウンロードしたファイルの解凍
  •  ダウンロードしたファイル(ar-speedup.zip)はzipファイルと呼ばれる形式で圧縮されていますので、まず解凍しなければなりません。

    ※ あなたのパソコンにまだ解凍ソフトがインストールされていない場合には、こちらから解凍ソフトを入手しインストールしてください。但し、XPパソコンの場合にはXP自身にzIpファイルの解凍機能が備わっていますので、特段解凍ソフトを用意する必要はありませんが、解凍ソフトを利用した方が操作ミスがありません。

     解凍ソフトを利用する場合には、自分で変更しない限り、圧縮ファイルの解凍先がデスクトップになるように自動的に設定されているはずです。その前提でこのマニュアルを書き進めます。

     まず、ダウンロードが終わった  ar-speedup.zip  をダブルクリックします。
     すると自動的に解凍が始まり、デスクトップ上に新たにフォルダ(フォルダ名:a-speedup)が出来ます。これで解凍は完了です。

     なお、解凍されたフォルダの中身は次のようになっているはずです。Reader SpeedUp.exe がこのソフトの本体で、ReadMe.txtは使用説明書(英文)です。

    ar-speedupを解凍したフォルダの中身

  • 展開したファイルの移動とショートカットの作成
  •  次に、後の管理のためにも解凍したar-speedupフォルダを  C:\Program files  フォルダに移動します。移動が終わればインストールは完了です。序でに Reader Speedup.exe のショートカットを作成しデスクトップ等に置くと便利です。(なお、このソフトはレジストリイには何も書き足しません。)

    トップに戻る■ 起動高速化の仕組み

     ar-speedupを実際に起動して AdobeReader を高速化する前に、高速化の仕組みを知ることが不可欠です。

     Adobe Reader、あるいは Adobe Acrobat は共にプラグインソフトを沢山組み込んで動くようになっていて、起動時にそれらのプラグインソフトを順番に読み込みます。2004年10月2日現在最新のAdobe Reader6.02には、日本語対応を含めて40以上ものプラグインがあり、起動する度にこれらを一つ一つ読み込むので起動時間が掛かるわけです。

     さて、ar-speedup はこのプラグインの組み込みを事前に最小限必要なものに限定し絞り込むことにより、Adobe Reader (あるいは Adobe Acrobat )の起動時間を短縮するのです。

     そこで、次にar-speedupによるプラグインの限定起動の仕組みについて述べます。ここが最も重要な箇所ですので飛ばさずに読んでください。

     ar-speedup は Acrobat Reader 又は Acrobat の各 plug_ins フォルダ内にある余り使われないプラグインソフトを、別のフォルダに強制的に移動してしまうのです。そうすることにより ar-speedup が限定したプラグインだけを AdobeReader に認識させるようにして、起動時間を短縮しているのです。

     こうして、ar-speedupを起動してプラグインを絞り込んでしまえば、それ以降に起動するAdobeReaderあるいは Acrobat は、ar-speedup によって限定されたプラグインだけを読み込んで起動しますので、起動が高速化されます。その効果は AdobeReader や Acrobat を使う頻度が高ければ高いほど、ストレスを減退させ大きな福音と感じられるはずです。

    トップに戻る■ ar-speedupによる高速化設定

     高速化は AdobeReader、Acrobatそれぞれに対して別々に行います。まずここがポイントです。ここでは一般的である AdobeReader のar-speedupによる高速起動方法について説明することとし、Acrobatに対する高速化設定方法は、以下の説明に準じますので割愛します。

    1 ar-speedupの起動

     C:\Program files\ar-speedup フォルダを開いて、Reader SpeedUp.exe をクリックしてください。
     これでar-speedupが起動します。
     なお、適当にショートカットを作成しデスクトップ上に置くなど、前もって利用しやすいようにしておいた方が良いでしょう。

    2 設定

    初回起動直後の画面 起動すると左図が表示されます。
     Speedupの前のラジオボタンがonになり、Restore...の前のボタンはオフになっているはずです。
     この状態はまだ高速化の適用を行っていない状態です。

     さて、表示画面の右下の Change Setting という文字の上にマウスカーソルを置いてからクリックしてください。
     すると下図が表示され、二つのフォルダ指定画面になります。

     ここで、AdobeReader がインストールされているフォルダと、ar-speedup によって起動させないようにするプラグインソフトを待避させるフォルダを指定します。
     ここでの設定を間違えると、一度待避させたプラグインを復活して再利用することが出来なくなるおそれがありますので注意してください。

     既定値では右図C上段のようになっているはずですが、そうなっていない場合には、Acrobat Readerをインストールしたフォルダを確認し、そのフォルダ名が上段に入るように作業してください。

     右図下段のフォルダは非利用プラグインを待避させるフォルダです。上段のフォルダ名+optionalとなっていれば、そのままにしてください。
     なお、前もってoptionalフォルダを作成しておく必要はありません。

     以上の設定が終わったら save ボタンをクリックして今の設定を保存してください。 save ボタンをクリックすると起動時の画面Bに戻ります。これで高速化を行うための設定は終わりです。

    ※ もし、Acrobatの起動を高速化したい場合には、上記のフォルダ設定をAcrobat用に変更すれば良いことになります。

    3 いざ!起動高速化

     これまでの作業を終えていれば後は極めて簡単です。下のD図において Next ボタンをクリックし、次に進むと下図Eのような画面に切り替わります。

    ※ もしも、下図画面に切り替わらず替わりにエラー画面が出たら、 Cancel ボタンをクリックして一度ar-speedupを終えてから、再び起動してください。
     その後、 Change Setting をクリックして先ほど保存したフォルダ指定がその通りとなっているかどうかを確認し、確認したら Cancel ボタンをクリックしてください。そうすれば起動時画面に戻ります。

    起動時画面
    plugin設定画面
     左図はSelect SpeedUp Mode 画面ですが、この画像はスクロールして全てのプラグインを1〜4の数字を付けて一つの画像に合成たものです。この画面で、起動するPlugin と起動しないpluginを選択します。
     レ点を付ければ起動し、付けなければ起動しません。

     既定値では左図のように5つのpluginが選択されています。(このうち拡張子がJPNのものは日本語化のためのもののようです。)
     最初はそのまま既定の選択に従って何もしないで Start ボタンをクリックしてください。
     すると直ぐに高速化設定が有効になり、新しく表示された窓で Finish ボタンを押して作業は終了します。

     ここに5つの既定のplugin選択は、このソフトの作者が行ったものですが、高い頻度で使われると判断されたpluginだけが選ばれているそうです。
     通常の使い方で困ることはないはずです。

     早速 AdobeReader を起動してみてください。いかがですか?
     今までに較べて遙かに高速に起動したと思います。感動もの!ではないでしょうか?

    4 ar-speedupによるpluginの復元

     しかし、pluginは5つだけでは困る。もっと増やしたいが一度設定してしまったらどうやって再指定すればよいのか?
     後で必要なプラグインが判明した時に、どのようにして追加指定すればよいのか、──こんな疑問が直ぐに湧くと思います。

     この当然の疑問は直ぐに解消出来ます。
     ar-speedup を再起動して、今度は Restore Orijinal Configuration をオンにし、 AdobeReader インストール時のプラグイン組み込み状態に復元(Restore)すればよいのです。
     簡単に初期のプラグイン組み込み状態が復元されますので、試しに復元してから AdobeReader を起動してみてください。
     昔懐かしい((^0^*)ストレス一杯の、緩慢なる起動に戻っていることが確認出来るはずです。

     更にもし、起動するプラグインを追加選択したい場合には、当然ながら各pluginの機能を知らなければ行えません。そこでpluginリストを最後に作成しておきましたので、これを参考にしてあなたが必要と思われるプラグインを起動可とすることにもチャレンジしてみてください。Restore、SpeedUpの繰り返しで、いかようにも設定出来ますから、色々と試してみることをお勧めします。

    5 ar-speedupの動作結果の確認

     ar-speedupを適用する前後のプラグインフォルダの変化を辿ってみます。
     このことはすなわち、正しくar-speedupが適用されたかどうかを知る手がかりともなります。
     それぞれのフォルダ内が以下のようになっていれば正しくar-speedupが適用されたことになります。(但し、利用するプラグインを既定値から変更した場合には、自ずから(2)のplug_insフォルダの中身は変わります。)

    (1) 起動高速化を適用する前のプラグインフォルダ

    高速化適用前のプラグインフォルダの中身
     多数のプラグイン(拡張子.api)が存在していることが分かる。.bakは一度高速化設定を行って、次にそれを解除した時に作成されたバックアップファイルです。

    (2) 起動高速化適用後のプラグインフォルダ

    高速化適用後のプラグインフォルダの中身
     ar-speedupによる高速化設定の結果、プラグインフォルダには5つだけプラグインが残った。この5つはar-speedupによる既定の初期設定値である。

    (3) 起動高速化適用後のOptionalフォルダ

    高速化適用によって作成された待避ようフォルダの中身
     ar-speedupによってプラグインフォルダから待避されたフォルダの中身がこれだ。利用している5つのプラグインも含めて全てのpluginが待避されていることが分かる。

    トップに戻る■ AdobeReader プラグイン一覧

     AdobeReader(あるいはAcrobat) のヘルプを見れば分かることなのですが、 AdobeReaderのplugin一覧をヘルプファイルから抜き取り一覧表にして、以下に掲載しておきます。
     起動するプラグインを独自に追加する場合などの参考にしてください。

    ★Adobe プラグイン一覧★

    ・フォーム ファイル名 :AcroForm.api
    Acrobat Forms プラグインを使うと、Acrobat で電子フォームを処理できます。

    ・マルチメディア ファイル名 :Multimedia.api
    Adobe Multimedia プラグインを使用すると、ムービーやサウンドなどのマルチメディアコンテンツを作成および再生できます。

    ・検索 ファイル名 :Search.api【ar-speedup の既定値で利用するようになっています】
    検索プラグインはバックエンドの検索サービスです。また、AutoIndex キーを含む特殊文書のインデックスを読み込みます。

    ・Acrobat Accessibility ファイル名 :Accessibility.api
    Acrobat アクセシビリティプラグインを使うと、スクリーンリーダーなどの支援テクノロジを Acrobat と連携させることができます。

    ・Acrobat PDDom ファイル名 :PDDom.api
    アクセシビリティとコンテンツの再設定に使用される構造およびコンテンツツールキット  

    ・Acrobat Public-Key Security ファイル名 :PPKLite.api
    Acrobat(TM) Public-Key Security プラグインは、公開鍵の署名および暗号化サービスを提供します。このプラグインには、すべての公開鍵セキュリティハンドラ (プラグイン) で使用できる汎用的なサービスが含まれています。また、Adobe が提供する 2 つの公開鍵セキュリティハンドラとして、Microsoft Windows 証明書と暗号サービスの統合 (MSCAPI、Windows のみ)、および業界標準 PKCS#12 のパスワードで保護された秘密鍵が格納されたファイル (Acrobat Self-Sign セキュリティ) の直接サポートも含まれています。他のセキュリティ製品ベンダーの公開鍵セキュリティハンドラを見つけるには、Adobe Web サイトをご覧ください。

    ・Adobe DRM ファイル名 :eBook.api
    Adobe DRM プラグインには、Adobe DRM テクノロジで保護された文書の取得および読み取り機能が含まれています。

    ・Comments ファイル名 :Annots.api
    Acrobat Comments プラグインでは Acrobat を使用してオンライン文書とオフライン文書に注釈を追加できます。

    ・Digital Signature ファイル名 :DigSig.api
    Digital Signature プラグイン (DigSig) は、PDF ファイルの汎用電子署名機能を提供します。署名プラグインでは、特定の署名の履行を提供するためにこのプラグインと共に登録します (例 : 公開鍵電子署名、またはバイオメトリック署名など)。Acrobat には、公開鍵電子署名機能を提供する PPKLite セキュリティプラグインが含まれています。他のセキュリティ製品ベンダ製の署名ハンドラを見つけるには、Adobe Web サイトをご覧ください。

    ・ECMAScript ファイル名 :EScript.api
    Adobe EScript プラグインを使用すると、PDF 文書に JavaScript を使用できます。 詳細は、『Acrobat JavaScript Object Specification』 (AcroJS.pdf) を参照してください。この文書には Adobe の Web サイトからアクセスできます。

    ・External Window Handler ファイル名 :EWH32.api
     【ar-speedup の既定値で利用するようになっています】

    Acrobat Browser Manager プラグインを使うと、Web ブラウザで PDF ファイルを表示できます。

    ・Highlight Server ファイル名 :HLS.api
    Acrobat Highlight Server プラグインでは、Web ブラウザの PDF ファイルの Web 検索でハイライト表示ができます。

    ・Image Viewer ファイル名 :ImageViewer.API
    Adobe Image Viewer Plugin を使用すると、マルチメディアのスライドショーを表示できます。

    ・Internet Access プラグイン ファイル名 :IA32.api
    このプラグインは、Acrobat にインターネットアクセス機能を提供します。

    ・Make Accessible ファイル名 :MakeAccessible.api
    タグなし PDF をタグ付き Adobe PDF に変換します。 タグ付き PDF はスクリーンリーダーで読むことができます。また、タグ付き Adobe PDF は、Acrobat 5 以降の折り返し機能で折り返したり、RTF (リッチテキストフォーマット) 形式で保存することができます。アクセシビリティ可能な PDF の作成方法の詳細については、http://access.adobe.com を参照してください。

    ・Picture Tasks ファイル名 :PictureTasks.api
    Adobe(R) ピクチャタスクプラグインを使用すると、Adobe PDF ファイルからデジタルピクチャの書き出し、編集、印刷、および共有を行えます。

    ・Reflow ファイル名 :reflow.api【ar-speedup の既定値で利用するようになっています】
    ページの内容をウィンドウ幅に合わせて折り返します。

    ・SaveAsRTF ファイル名 :SaveAsRTF.api
    SaveAsRTF プラグインは PDF のテキストと画像を RTF (リッチテキストフォーマット) で保存するフィルタです。

    ・SendMail ファイル名 :SendMail.api
    Acrobat SendMail プラグインを使うと、指定した電子メールクライアントから現在の文書を添付ファイルとして送信できるようにツールバーボタンが追加されます。

    ・SOAP ファイル名 :Soap.api
    SOAP プラグインを使用すると、SOAP プロトコルを通じて Web サービスに接続できます

    ・Updater ファイル名 :Updater.api
    Updater プラグインは Adobe Reader および Adobe Acrobat 製品の更新状況の一覧を管理します。   

    ・Weblink ファイル名 :weblink.api
    Acrobat Weblink プラグインを使うことで、PDF ファイルに Web ページへのリンクを埋め込むことができます。

    ・XFA ファイル名 :XFA.api
    XML Forms Architecture (XFA) は Acrobat Forms の拡張機能です。


    トップに戻る 開設日:2004年10月3日  最新更新日:2004年10月4日



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